2021-03-24

フリーランス美容師とは、会社や組織に属さない美容師

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今、フリーランス美容師という働き方が非常に注目されています。実際に美容室に社員として勤務するのを辞めてフリーランス美容師になる美容師は年々増加しています。50万人をこえる美容師人口の中から推定10万人以上のフリーランス美容師が存在していると言われています。

しかし、残念ながらフリーランス美容師を正しく認識している美容師は少なく、良くも悪くもイメージだけが先行しています。

例えば、美容師としての技術やサービスが確立されてなくても会社に属していなければ「フリーランス美容師」と名乗る風潮になっていたり、サロンに集客を任せて、業務委託契約を結び活動している方もフリーランス美容師とされています。一方、自分自身で集客から財務管理まで組織に頼らず全て自己責任で行っているフリーランス美容師もいます。

もちろん美容師としての働き方は自由ですし、会社員としての美容師もひとつの選択です。色々な働き方がある中、会社に属さないという大きなくくりでフリーランス美容師と呼ばれていて美容師一人ひとりフリーランスとしての働き方は異なっています。

「なぜ今フリーランス美容師なのか?」でもご紹介しているように美容師の働き方は多様化してきていて、より自由な働き方を求めてフリーランス美容師という働き方を選択する人が増えてます。

なぜ今フリーランス美容師が注目され、会社に属さない働き方を選ぶ美容師が増えているのでしょうか?

この記事では、フリーランス美容師の働き方を詳しくご紹介していきます。

  • ・フリーランス美容師とは何か?
  • ・どうすればフリーランス美容師になれるのか?
  • ・フリーランス美容師になる為の3つのアドバイス

この基本を抑えた上で、フリーランス美容師の働き方を見ていけば、より幅広い視野で美容師の働き方を知ることになるでしょう。

また、今、会社員として美容室に勤めていて独立を考えている方も「現在の働き方と違う点は何だろうか?」「美容師として本当に自分らしい仕事のやり方を実現できているのだろうか?」と感じている方も、きっと、自分自身の美容師としての働き方を見直し、これからの将来像を見つけるヒントとして頂ける内容となってます。

フリーランス美容師とは、会社や組織に属さない美容師

Real meでは、フリーランス美容師を以下のように定義しています。

フリーランス美容師とは、会社や組織に属さない美容師

もし、これから、あなたが働き方の見直しを行いフリーランス美容師として活動していきたいなら、まず会社や組織に属さない働き方を目指す必要があります。会社や組織に属さないというだけで、あなたの美容師としての働き方は大きく改善されるかも知れません。

しかし、現状の美容業界では会社員として美容室に勤務している美容師も多くいて、働き方を改善できないまま悩んでいる方もいらっしゃします。

そこで、まずは会社員でいることのメリット・デメリットについて把握することによって、フリーランス美容師になるためにはどうするべきかを明確にしていきます。

そのためには、まず

  • ・会社員でいることのメリット・デメリット
  • ・なぜ現状のままなのか

について見ていきましょう。

会社員でいることのメリット

現在の美容業界で会社員でいることのメリットはいくつかあります。

基本給がある 基本給がもらえるというのがメリットの一つです。
保障がある 社会保障があるということはメリットです。
システム利用

会社のシステムを利用できる点です。例えばホームページや

店舗利用、技術習得のシステムなど会社にあるシステムを

使用可能という点がメリットです。

美容室の設備一式や技術習得のシステムを自身の負担なく使用できるという点が会社員であるメリットの1つでしょう。基本給や社会保障などがあるという点もメリットです。

会社員でいることのデメリット

反対に会社員でいることのデメリットについて見ていきます。

休みが自由に取れない 美容室によって定休日やシフトがあるので自由に休めません。
拘束時間が長い

美容室の営業時間が決まっているので、営業時間や

朝礼・終礼、ミーティング、練習会などの拘束時間があります。

給料が低い 会社の運営費、広告費などがあるので一般的に給与は低くなります。

会社や組織の決まりがあるので、それに沿った働き方になります。営業時間に加えてミーティングや朝礼・終礼、練習会など拘束時間はながくなりますいし、休暇の取り方も美容室の定休日や人数などにも左右される部分なので自由には取れません。給料も業界的に低くなる傾向にあります。

なぜ現状のままなのか

昔は、会社や組織に属している美容師が一般的でした。しかし、近年美容師の20%近くがフリーランス美容師として活動してると言われています。とはいえ会社員が多いことも事実です。

なぜ会社や組織に属する美容師が多いのか?

答えは、美容業界全体の流れが会社組織としての美容室を一般的にしてきたからだと考えます。お客様をたくさん担当するためには、大きな箱の美容室で技術者が大勢いてアシスタントも毎年採用して、店舗拡大していくというのが今までの流れでした。その流れに、業界紙やメーカーやディーラーも乗り、より分かりやすい美容師像というのが形成されて来たのです。

フリーランス美容師とは、会社や組織に属さない美容師

フリーランス美容師の定義は、今までの美容業界の流れに反する働き方になります。

もしかしたら、保障やルールがない働き方は不安に感じたり、どのような働き方になるのか想像がつかない方もいらっしゃるかも知れません。

その為フリーランス美容師の特徴や働き方についておさえておきましょう。

フリーランス美容師の特徴

フリーランス美容師の特徴は、基本的には自由であるということです。

時間が自由 スケジュール管理は、自分自身で行うため自由な時間管理が可能となります。
料金設定、薬剤など自由 料金設定や使う薬剤、サービス内容も独自のやり方で提供できます。
働いた分、収益になる 自分が働いた分だけ収益に繋がります。

自分の自由に働き方やスケジュール管理もデザインできます。今まで参加できなかった子供の学校の行事にも気兼ねなく参加できますし友人の結婚式にも行けます。趣味の時間に土日を使うことも可能です。こんな自由は、会社や組織に属していると得られない特権になります。

フリーランス美容師の働き方

フリーランス美容師の働き方は、大きく2つに分けられます。

業務委託契約

サロンと業務委託契約を結び集客や予約管理などをサロン側

に任せる働き方

完全なフリー 集客や各種管理など全て自身で責任をとる働き方

この2つの働き方の違いは、自身で責任を取るかサロンにある程度任せるのかの違いです。どちらも良し悪しありますが自分で全て責任をとる働き方のほうが自由度も増しますし、収益も高くなります。

どうすればフリーランス美容師になれるのか

フリーランス美容師になるためには、どのような行動をすれば良いのでしょうか。その方法とプロセスを見ていきましょう。

  1. フリーランスになるための準備をする
  2. どのようなスタイルで働くか想定する
  3. 各種手続きをする

1.フリーランスになるための準備をする

フリーランス美容師になるためには準備が必要です。様々な境遇の方がいらっしゃるとは思いますが、こちらでは基本的なことをおさえておきましょう。

  • どのようなフリーランス美容師になるか情報を収集する
  • 集客のやり方を調べる
  • 顧客管理やスケジュール管理の方法を調べる
  • 現状の勤めている美容室や会社に退職する旨を報告する
  • 可能であれば現状のサロンと並行して、フリーランスになった際のサイト作成などをスタート
  • 現在のサロンのやり方に沿って、お客様を引継ぎする
  • 現在サロンに属していなければサイト作成や集客をスタートする
  • お金の管理などを見直す

2.どのようなスタイルで働くか想定する

準備ができてきたらどのようなスタイルで働きたいのかという事をイメージしましょう。実際にフリーランス美容師として活動している美容師さんを参考にしても良いですし、独自のスタイルを作り上げるのも良いでしょう。

  • どのようなフリーランス美容師がいるのか情報収集
  • どんなスタイルが自分に合っていて、好きな働き方ができるか考える
  • 理想とするフリーランス美容師が見つかれば、どんなやり方なのか研究する
  • 実際に会いに行ったり、コンタクトを取って話を聞いても良い
  • 自分のスタイルが想定できたら、集客方法や各種管理方法をシュミレーションする
  • 集客やサイト作成などを実践する
  • フリーランスサロンを見学し、システムなどを理解する

3.各種手続きをする

ここまできたら後は、各種手続きです。フリーランス美容師になるにあたって欠かせない手続きもあるので忘れないようにしましょう。

  • 開業届を提出する
  • フリーランスになるので国民健康保険、国民年金などの手続きをする
  • 事業専用の銀行口座を開設する
  • オンライン決済などの手続きをする
  • 材料などを仕入れる流れを整える
  • フリーランスサロンと契約する

全体を理解して取り組めば、フリーランス美容師になるのは難しくない

上記の内容を、しっかりと理解して取り組めばフリーランス美容師になるのは難しくはありません。しかし、現在勤めているサロンのルールを守らずいきなり退職するとなるとトラブルになります。サロンオーナーさんの立場になって考えてみると、どのように行動するべきか見えてくると思います。美容師としての今後の活動を見据えて、サロンとの関係性はキッチリとしておくことです。

その上で、フリーランス美容師になるための準備を進めていくと自分が思い描くスタイルがイメージできるようになってきます。今までは独自のやり方で各々がフリーランス美容師としての働き方を確立してきました。しかし、現在はそのようなフリーランス美容師がスタンダードになりつつあり、情報も集めやすくなっています。

自分に近い理想のフリーランス美容師を参考にしつつ、独自の働き方を見出していくというのも良いかも知れません。

フリーランス美容師になる為の3つのアドバイス

最後に、これからフリーランス美容師になろうと考えている方に3つのアドバイスを送ります。

  1. 美容師を楽しむ
  2. 他にはないプロフェッショナルになる
  3. 将来のビジョンを持つ

1.美容師を楽しむ

何といっても美容師を心から楽しむことです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが正にその通りで美容師を好きな人が最高のパフォーマンスを生み出せます。夢中になって楽しんでいる中で新しい発見や気付きがあるので気が付けばお客様に支持されている状態になっていきます。

そもそも美容師という職業は、仕事自体を好きでないと続かないと思いますが国家試験に合格した時の気持ちやスタイリストデビューした時の気持ちを忘れて、日々の業務に慣れてしまうと美容師になれた喜びが当たり前のことになってしまいます。

美容師という職業は、お客様を綺麗にして喜んで頂き、時には「ありがとう」という言葉までもらえる素晴らしい職業です。

一度原点に戻って美容師という働き方を見直しましょう。

フリーランス美容師は、スタイリストだけではなくアシスタントでも活動できます。実際にReal meでもアシスタントで顧客ゼロの状態から技術と集客方法を身に付け今では月に100万円以上売上げている方もいます。

「なぜそんなことができるの?」

そんな風に思う方もいらっしゃると思います。なぜアシスタントからフリーランス美容師になれるかと言うと美容師が好きで美容師を楽しんでいるからです。好きな事は時間を忘れて取り組めますし、アイデアも勝手に湧いてきます。本人は楽しんでやってる事が、形になりサービスとして提供していったら良い結果が出たということです。

もちろん、試行錯誤はあると思いますが「〜しなければならない」という発想から行動するのと「〜したい」という気持ちでする行動とでは改善のスピードが違ってきます。

美容師を楽しんで「〜したい」という思いを形にしていく事が、フリーランス美容師として活動する中でもっとも大事なアドバイスになるでしょう。

2.他にはないプロフェッショナルになる

もともと美容師はプロですが、個人差があるのも事実です。一つのことにストイックに取り組んで極めていくのもプロフェッショナルでしょうし、お客様の意図を上手くつかんでそれを形にしていくというのもプロフェッショナルです。自分なりのプロフェッショナルになれば良いのです。

例えば、美容師を目指した時からカラーリングが好きでカットの練習などは身が入らずにスタイリストデビューも遅れた。スタイリストになってもサロンの方針で色々なメニューを施術するので自分の好きなカラーリングがあまりできない。という美容師がいたとします。

その美容師がフリーランスになるとすれば、カラーリストとしてカラーリングのみに特化したサービスを提供すれば良いのです。より綺麗な色味を出すためにブリーチも沢山の薬剤を試して研究するでしょうし、カラー材の発色もメーカーやシリーズごとに把握するようになるでしょう。フリーランスだとメーカーの制限がないので自分の好きな薬剤を選ぶことができてカラーリングにおいても無限の可能性があります。

ヘアケアに特化した美容師であれば、ストレート技術のアップデートやホームケア商品に関する知識も日々情報収集して最高のヘアケアをお客様に届けるための動きを取っています。

このように自分の好きな技術に特化して、自分だけの技術・サービスを提供していけば他にはないプロフェッショナルとなります。

そして、独自の技術やサービスを改善し続けお客様により価値の高いサービスを提供し喜んで頂けます。そうすればそのサービスが評判になりブリーランス美容師として更なる活躍ができるようになるでしょう。

3.将来のビジョンを持つ

将来のビジョンをどう描くかで、美容師としての働き方も変化することでしょう。どんな所に住みたいか?家族と共に暮らしているのか?ひとり暮らしなのか?理想の生活スタイルはどの様なものか?自分が思い描いたライフスタイルに合わせた働き方を選んで行けます。

まだ、アシスタントだけど自由な働き方を求めてフリーランス美容師になる方の中にはヘッドスパを売りにして売上を作っている美容師もいます。これから自分らしい美容師像を構築するにあたり、今あるヘッドスパという手段を利用してフリーランス美容師として活動し、活動していく中で色んなことを吸収し美容師としての技術も広げていく。そんなビジョンが彼の働き方の中に見えます。

美容学校に通いながら自身をブランディングし美容室で働く人もいれば、大学に通いながらフリーランス美容師として活動している人もいます。

今は、本当に制限というものがありません。そもそも制限は自分が今までの生活で作り出してきたものです。会社を辞めても構わないし、美容師だって絶対に続けなければならないという事でもありません。そんな制限は今すぐ捨てて下さい。自分らしい働き方に目を向けるのです。

「家族がいるから・・・」
「歳を取りすぎているから・・・」
「技術がないから・・・」
「集客できていないから・・・」
「収入が必要だから会社を辞めれない・・・」

いつまで自分に制限をかけるのでしょうか。
本当は、自分自身でも分かっていると思います。今はどんな働き方でも可能である事を。言い訳を探して一歩踏み出せずにいる事を。自身の内面と向き合う時間を十分にとってない事を。

この記事を読んだあなたは、今までの認識を変えるチャンスです。

将来のビジョンを考える、はじめの一歩を踏み出しましょう。

まとめ

フリーランス美容師は、今はまだ主流ではないですが近い将来スタンダードな働き方になっていきます。

なぜなら美容師にとって最高の働き方の一つだからです。

美容師は自分らしい働き方を見出すことにより、最高のパフォーマンスを発揮できると感じています。フリーランス美容師になると、より自分らしい働き方を実現できます。

これからの自分らしい働き方をイメージして、フリーランス美容師を検討してみることをオススメします。

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