2019-04-20

山本聖矢さんがメディアで取り上げられました。

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Real me恵比寿で働く山本聖矢さんがメディアの取材を受けました。

リクエストQJさんの取材です。

フリーランス美容師としての考えや美容師としての志は、これからフリーランス美容師になる方の参考になると思います。

以下はリクエストQJナビの引用です。

「美容室嫌い」だった少年が美容師に。7店舗を経てフリーランスになった理由

実は僕、美容室が嫌いだったんです。中学生のころに美容室でやりたい髪型にしてもらえなかったことがあって。美容師さんの観点からすると変なスタイルだったのでしょうが、上から目線で「こっちが絶対正解だよ」と言われる感じが嫌になってしまったんです。「じゃぁ、自分で切ろう」と切っていたら、友だちにもお願いされるようになり、失敗しつつも友だちの髪を切っているうちに、美容師を目指すようになりました。

 

フリーランスになるまでは、独立を目指していたこともあり、幅広い技術を学びたくて1年ごとにお店を変えていました。合計7店舗を経験しています。新卒で入った池袋の美容室はナチュラル系の客層が多かったので、若い子のカットを学びたくて原宿へ、それから質のいい接客を学びたくて銀座、ご年配の方のカットと苦手だったブローを学びたくてひばりヶ丘、その他にも下北沢、代官山などそれぞれの店で、いろいろなテイストのカットや接客の仕方を学びました。

 

フリーランスになったのは2017年7月。常々、会社から指示をされるよりも、自分で考えたほうがペースや気持ちが安定するんじゃないかと考えていたんです。会社にいるといろいろなことを言われますよね。「この商品を売れ」とか、「このメニューをすすめろ」、「こういう客は早く帰らせろ」とか。例えば新しい薬剤が入ってきたときには、サンプルだけじゃなくてちゃんと自分たちで使ってから提供したいと僕は思っていたんですが、それを言うと、反感を買ってしまうことがあって…。自分の思いが強すぎて、上層部とぶつかることが多かった。それなら、僕のペースでできるフリーのほうが気持ちが安定して仕事ができるんじゃないかと思ったんです。そのタイミングで子どもができたこともあり、安定を求めてフリーになりました。

 

フリーランスになってお客さまが半数減。しかしお客さまの一言がターニングポイントに

 

念願だったフリーですが、最初はなかなかうまくいきませんでした。当時はSNSを活用することもなく、顧客と口コミのみで集客していたんです。さらにフリーになれば、シャンプーからブローまですべて自分ひとり。なので、お客さまのかけもちができず、1日に担当できる人数も限られます。

 

ありがたいことに7店舗を経て、信じて僕についてきてくれたお客さまもいましたが、人数は半分になりました。施術した分がそのまま自分の稼ぎになるので、手取りはあまり変わらなかったのですが、お客さまの人数がどんどん減っていったことは、かなり不安に感じていました。

 

妻は「なんとかなるよ!」と楽天的でしたがが、「どうにかしないとな」と思っていたとき、お客さまから「インスタグラムはじめてみたら?」と言われたんです。しかし、それまでインスタグラムは細々と更新していただけだったし、苦手意識もありました。

苦手なアレンジの練習にちょうどいいくらいに思っていた「フルールヘア」が、1ヵ月もしないうちに人気に

 

 

フルールアレンジをインスタグラムに投稿しはじめたのは、お客さまから「ヘアセットをしてほしいけど、飾りを持ってくるのが面倒」と言われたことがきっかけ。「飾りがないなら髪の毛で飾りを作ろう」と思ってはじめて作ったのがバラ留めです。

 

雑誌かネットかは全然覚えていないんですが、海外の美容師が作っていたのを思い出して、それに近いものを作ってみました。そのお客さまがとても気に入ってくれて「これをインスタグラムに載せたら?」と言ってくれたんです。

 

このアレンジはあまりにも特化しすぎていて好きな人があまりいないのではと思ったのですが、「とりあえずやってみよう」と、毎日1個ずつ、アレンジを作ってはインスタグラムに投稿することを繰り返しました。当時アレンジに一番苦手意識があったので、その練習にもちょうどいいと考えたんです。

 

すると、投稿をはじめて半月くらいでいいね! が跳ね、そのタイミングで「クリスマスアレンジ無料イベントをします」って告知をしたら一気に拡散されました。フォロワーも1,000人に増え、まとめサイトなどでも取り上げられるなど、今もどんどん拡散されている感じです。

 

“特別な日”のための“特別なヘア”。想像以上の反響で、仕事の幅も広がった

アレンジを予約してくれるのは、「東京にきた記念に」とか、「特別な日のために」といったお客さまが多いですね。特に多いのは男性アイドルのライブに行くというお客さま。好きなアイドルグループによって、やりたいアレンジの傾向が違っていておもしろいですよ。あとは、舞台を観に行くとか声優さんの握手会に行くとか、それぞれの特別なシーンに合わせて来店してくださいます。

 

インスタグラムを見てきてくださる方が多いのですが、「このアレンジにしてください」というオーダーはほどんどありません。そのため、お客さまのカラーやカットなどの髪の状況に応じてアレンジを提案しています。例えば暗いカラーの場合、バラ留めなどのゴージャスなアレンジは、遠くから見るとよくわからなくなるので、リボンのほうが映えるんです。そのほかにも、どのように影ができるかまで計算して作っています。

 

あとは、成人式にかわいいアレンジをしたいという方も多いです。とはいえ、僕は一人しかいないので、現実的に大人数のアレンジを行うことはできません。僕のインスタグラムを見せて「こういう風にしてください」とお願いした方もいらしたようなのですが、あまり上手くはしてもらえなかったようで…。僕の強みなので教えたくないところではあるのですが、アレンジのクオリティを少しでも底上げできればという気持ちから、セミナーを開催したり、依頼があればいろいろなところで教えたりするようになりました。最近では、かわいいアレンジをされている名古屋のセットサロンとコラボして、大阪で卒業式のフルールアレンジを教えたんです。

 

だから、来年の成人式や卒業式には、かわいいフルールアレンジで式に出る方が増えるんじゃないかな(笑)。

「フルールヘア」の次の一手は? 今は、自分の力をまだまだ試していきたい

実は、「フルールヘア」って、アレンジのことじゃなくて、僕が作るスタイルすべてのことを指すんです。フルールとはフランス語で「花」という意味。「花のように、一人ひとりにあったカラーと形のヘアスタイルを提供します」という意味でフルールヘアと名付けました。だから本当は、カットもカラーもすべて「フルールヘア」。花のアレンジは、フルールヘアの中の「フルールアレンジ」になるんです。でも、拡散されていくうちに、いつの間にか「フルールヘア=花のアレンジ」で定着しちゃったんですよね。

 

拡散され「#フルールヘア」が人気になったからこそ、今は新しいものをどんどんと生み出していかないといけないと思っています。流行りものって、時が経つと「ダサい」ってなるじゃないですか。そうならないためには、お客さまが新しいと思うものを常に発信していかないといけません。

 

大きな夢としてはいつかフリーランスのための学校を作りたいなと思っています。僕はインスタグラムがそんなに得意ではなかったけど、フルールヘアをアップするようになってから、勉強してどんな文章を入れるか、どんな写真をどんな順番でアップしたほうがいいのかなどを研究しました。そういったSNSのノウハウも含めて、学校を卒業したらすぐにフリーランスとして活躍できるような学校を作りたいって思っています。ただ、それには莫大な資金もかかりますし、まだまだ、いつかタイミングが合えばやりたいっていう感じの漠然とした夢。

 

これから、どう考え方が変わるかもわからないですし、とりあえず今は、自分の力でどこまでいけるのかをまだまだ試していきたいなと思っています。

 

 

プロフィール
山本聖矢(やまもとせいや)

美容専門学校を卒業後、都内の7店舗を経て、2017年にフリーランスとして独立。山本さんが提案するカット&カラースタイルや自分の髪を使って花や蝶、リボンを作るフォトジェニックなゆめかわいいアレンジ「#フルールヘア」がインスタグラムで話題に。

requestQJナビの記事はこちら→インスタで人気の「#フルールヘア」。アレンジとSNSが苦手だった美容師が打ち出した「ゆめかわいい」ブランディングとは

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